2015年5月6日水曜日

唇歯輔車

「唇歯輔車」(しんしほしゃ)という言葉があります。

互いに支え合うことが非常に重要ですが、

しかしその一方で、よく言われている

「“人”という字は支え合っていません」

以下のサイトからの引用です。

「人」という漢字は、一人の人がしっかり大地に立っている姿(歩いている姿)です。

まあ、一般の講演や子ども向きの話の「言葉遊び」「文字遊び」として、人という字は支えあっているように見えるということで、支えあいの大切さを語るのは、何の問題もないでしょう。ただ、漢字の成り立ちは違うということです。
「あなたがいないと生きていけない」といった表現は、文学的、芸術的な表現としては美しくても、現実では困ります。失恋したら生きていけない、離婚したら生活できない、親子が離れたら絶望だというのでは、困ります。
親は子どもを自律させるのが仕事ですし、結婚してもいずれは一人になるでしょう。
心理学では、青年期の成し遂げるべき発達課題(人生の宿題)は、アイデンティティの確立(自我同一性の確立)だとされています。
一人でも幸せになれる人(アイデンティティを確立した人)が、それでも二人でもっと幸せになろうとするのが、本来の人間関係でしょう。
親子、夫婦等何でも、相手がいなければダメだとなってしまえば、それは歪んだ「共依存」関係になってしまいます。。

互いにどんな状況・状態であれ、各々自分のアイデンティティを確立する事が大事な様です。『人は一人で生きる、人は支え合って生きる』「唇歯輔車」の状態にならないようにする事が大事です。

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